XBeeモジュールの使い方(ネットワークの構築:DigiMesh 2.4 TH)


 前回はファームウェアをZigBeeに設定し、ネットワークを構築しました。今回はDigiMeshによる ネットワーク構成を解説します。

 今回はXBeeS2Cを用いてファームウェアをDigiMesh 2.4 THに設定します。コーディネータとルータ及び2個のエンドデバイスのConfigurationを以下のように設定します。

 コーディネータルータエンドデバイスエンドデバイス
ID2025202520252025
CEIndirect MSG Coordinator [1]Standard Router [0]Non-routing Module [2]S Non-routing Module [2]
NIRouterSensor1Sensor2
APAPI Mode Without Escape [1]API Mode Without Escape [1]API Mode Without Escape [1]API Mode Without Escape [1]

 DigiMesh 独自のパラメータであるCE(Coordinator Enable)パラメータの[0]から[3]までの内容を以下に示します。

CE(Coordinator Enable)パラメータ意味
CE = 0: Standard Router通常のルーターであり、エンドデバイス機能も持ち、他のデバイスのデータ中継も可能でありスリープモードも利用可能です。XBeeのアイコンにRが示されます。
CE = 1: Indirect MSG Coordinator間接メッセージング・コーディネーターです。デフォルトのコーディネーター設定です。XBeeのアイコンにCが示されます。
CE = 2: Non-routing Moduleルーティングを行わないエンドデバイスです。XBeeのアイコンにEが示されます。
CE = 3: Non-routing Coordinator非ルーティング・コーディネーターでありルーティングを行わないコーディネーターです。XBeeのアイコンにCが示されます。

ここでは「Indirect MSG Coordinator [1]」と「Non-routing Coordinator [3]」に関して詳しく説明します。

(Indirect MSG Coordinator [1] の役割と特徴

 「Indirect MSG Coordinator」は、DigiMeshネットワークにおける標準的なコーディネーターの動作です。このモードの主な役割は、ネットワークを形成し、他のデバイスがそのネットワークに参加できるようにすることに加え、間接メッセージング(Indirect Messaging)をサポートしています。

(Non-routing Coordinator [3] の役割と特徴)

 「Non-routing Coordinator」は、DigiMeshネットワークを形成する点では標準のコーディネーターと同じですが、ルーティング機能を持たない点が大きく異なります。 コーディネータXBeeの右上のアイコン(Network working mode)をクリックし、Discover radio module in the same network をクリックし1個のルーターと2個のエンドデバイスを読み込みます。さらに、Scanして形成しているネットワークを表示させます。以下の図のようにXBeeのアイコンにCと明記されたコーディネータXBeeに3個のエンドデバイスXBeeが連結されていることが確認できます。

 前回解説したように、2つのノード間の接続品質はLQIでそれらを結ぶ線の横に表示されます。

 Network working modeでToolsのSettingsを選択し、左上のAppearanceを選択すると以下のウィンドウが現れます。LQIの各カテゴリーの最大値と最小値を任意で設定することができます。また、表示する色もカスタマイズできます。

上で示した2個のエンドデバイスをルーターに変更した場合のネットワークを以下に示します。