
Digi International社が提供しているXBeeモジュールはアンテナ・高周波回路・信号処理回路などの無線通信に必要なハードウェアが装備された無線データ通信用のモジュールです。
XCTUはDigi International社が提供しているXBeeモジュールの設定・管理ツールです。XBeeモジュールのファームウェア更新やパラメータ設定、及び通信テスト等をGUIで直感的に行える非常に便利なソフトです。 今回はXCTUの「Add Device」と「Discover devices」の使い分けについて解説します。

1.Add Deviceの使い方
無線モジュールのシリアル設定がわかっている場合は、手動でリストに追加できます。
ツールバーの「Add Device」ボタンをクリックすると、ダイアログが開きます。PCの環境によっては以下のように小さなウィンドウが開く場合があります。

この場合は、このウィンドウを拡大してください。

無線モジュールが接続されているシリアルポートを選択するかポート名を手動で入力し、ポートのシリアル設定を行います。
「Finish」をクリックすると、無線モジュールがリストに追加されます。設定が正しく行われ、選択したポートに無線モジュールが接続されている場合、モジュールがデバイスリストに表示されます。デバイスリストの詳細については、「無線モジュール情報パネル」を参照してください。
2.Discover deviceの使い方
XCTUはコンピュータに直接接続されている無線モジュールを検出することができます。無線モジュールのシリアル構成や接続ポートがわからない場合、又は複数のモジュールを一度に追加したい場合はDiscover deviceを使用します。ボーレート等のシリアル厚生が異なるXBeeも同時に検出可能です。
XCTUツールバーの「Discover device」ボタンをクリックすると「Discover device」ダイアログボックスが開きます。
無線モジュールをスキャンするシリアルポートを選択します。「Next」をクリックします。
検索プロセスに含めるポートパラメータを選択します。XCTUの「Set port parameters」ダイアログには、Estimated discovery timeが表示されます。検索するポートパラメータを増やすと検出時間が長くなります。
「Finish」をクリックして検出スキャンを開始します。新しいダイアログが開き、検出されたデバイスと推定残り時間が表示されます。「Stop」をクリックすると、いつでも検出プロセスを中止できます。例えば、目的のXBeeモジュールが既に検出されている場合は、プロセスを停止できます。
デバイスリストに追加するモジュールの横にあるボックスを選択し、「Add selected devices」をクリックします。モジュールはデバイスリストに表示されます。