XBeeモジュールの使い方(ネットワークの構築:802.15.4)


 今まではコーディネータXBeeと1個のエンドデバイスXBeeの1対1の使用方法について解説してきました。今回から1対nのネットワークの構築について解説します。

 まず1個のコーディネータXBeeと3個のエンドデバイスXBeeを使用します。今回はファームウェアが802.15.4であることもあり、長年使用しているXBee S1を使用しました。

デフォルトの状態から以下の設定をします。

 CoordinatorEnd Device 1End Device 2End Device 3
ID PAN ID2025202520252025
MY 16-bit Source Address0123
CECoordinator [1]End Device [0]End Device [0]End Device [0]
NI Node IdentifierSensor1Sensor2Sensor3
APAPI enabled [1]API enabled [1]API enabled [1]API enabled [1]

 コーディネータXBeeの右上のアイコン(Network working mode)をクリックし、Discover radio module in the same network をクリックし3個のエンドデバイスを読み込みます。さらに、Scanしてネットワークを形成している表示させます。以下の図のようにXBeeのアイコンにCと明記されたコーディネータXBeeに3個のエンドデバイスXBeeが連結されていることが確認できます。

 このダイアログのToolsのScreenshotをクリックするとpng形式で以下の画像を保存することができます。 このネットワークでは「コーディネータ」は明示されていますが「エンドデバイス」は明示されておらず、XBeeのアイコンの上に「?」が表示されております。

 そこで、ToolsのSettingsを開きます。デフォルトではNetworkの一番上の項目が選択されています。これは、Scanを開始する前に常にネットワークビューをクリアすることを意味しています。ここで上から3行目の「ネットワークスキャン後にリモートノードの基本情報を読み取り」を追加で選択します。Applyを押して変更を反映させます。この設定はXBee S2CからのXBeeはデフォルトで設定されていますが、なぜかS1は設定されておりません。

再度Scanを実行し以下の画像を取得します。

先程と同様にToolsのScreenshotをクリックし以下の画像を保存することができます。

 エンドデバイスを示すEの文字がエンドデバイスXBeeのアイコンに明示させることができました。

次にModeからTableを選択するとGraphから以下の表形式に変更することが可能です。

 また、Toolsの中のExport tableをクリックすると各XBeeのシリアルナンバーやMY、CE、NIの情報をテキストで取得することも可能です。

MAC,Role,Network Address,Parent,Last scan,Connections

0013A200409F19F3,Coordinator,FFFE,,1,”0013A20040863DCC End_device [Sensor2] Active,0013A2004069C568 End_device [Sensor3] Active,0013A20040863E74 End_device [Sensor1] Active”

0013A20040863DCC,End_device,0002,,1,”0013A200409F19F3 Coordinator [_] Active”

0013A2004069C568,End_device,0003,,1,”0013A200409F19F3 Coordinator [_] Active”

0013A20040863E74,End_device,0001,,1,”0013A200409F19F3 Coordinator [_] Active”