
Cyclic sleep modeに設定されたXBeeをXCTUで読み込む際に留意すべきことについて解説します。
XCTUで読み込もうとするXBeeがCyclic sleep modeに設定され、Wake time(ST)が短い場合、例えば500msに設定された場合は読み込みに時間を要することになります。
(1)XBeeを搭載している基板にコミッショニングボタンがある場合
この場合は、XCTUでDiscover radio modulesボタンを押してから、Nextボタンを押す直前でコミッショニングボタンを一回押すことによりCyclic sleep modeは一時的に解除され、読み込みが可能となります。これはコミッショニングボタンを1回押すことにより、ST/SN設定に関わらず、スリープ状態のエンドデバイスを30秒間起動できるからです。
(2)XBeeを搭載している基板にコミッショニングボタンがない場合
この場合はXCTUでDiscover radio modulesを選択して読込を試みても、XBeeモジュールがスリープ状態の場合は以下のようにデバイスを見つけることができません。そこで、Discover radio modulesのダイアログでFinishボタンを押す直前にリセットボタンを押します。そして、Discovering radio moduleでAdd selected devicesボタンを押します。

これによりRadio moduleが以下のようにセットされます。

この状態で左側に配置されたRadio Moduleをクリックすると読み込みが始まりますが、XBeeモジュールがスリープ状態にあるため以下のような画面になります。

さらに以下の画面のようにリセットボタンを押すように要求されますが、ここでCancelボタンをクリックします。Cancelをせずに画面の指示に従うと、何度もリセットボタンを押す羽目になります。

すると以下の画面になるのでOKボタンを押します。

検索ボックスにSMを入れるとSMがハイライトされます。この画面右側のRadio Configurationの内容はXBeeモジュールの内容が反映されていないデフォルトの状態です。SMがNo Sleepであることを確認した上で、XBeeモジュールのリセットボタンを押した直後にSMのみを書き込みます。

書き込みが終了したら画面右側のRadio Configurationの左上のReadボタンを押してXBeeモジュールの内容を読み取ります。

このようにしてコミッショニングボタンがない場合でもXBeeモジュールの内容を読み取ることができます。